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OLDIES聴き比べ「Shake A Hand」マイク・ペディシン/フェイ・アダムス

OLDIES聴き比べ「Shake A Hand」マイク・ペディシン/フェイ・アダムス

マイク・ペディシン

 

アーティスト【マイク・ペディシン】
白人ロックンロール シンガー、バンド・リーダー、サックス奏者。1917年ウェスト・フィラデルフィア生まれ。1940年頃にはフィラデルフィア・ポップ界の名士となるデイヴ・アップルと共に、ザ・フォー・シャープス(The Four Sharps)というロックンロール・グループで活動。50年代前半には自身のグループ、マイク・ペディシン・クインテットを結成し、ザ・トレニアーズや、ビル・ヘイリー、フレディー・ベル、ジミー・キャベロらのスタイルに近いジャンプ・ナンバーやロックンロールで人気を博した。1954年に20TH CENTURYレーベルに録音し、1955-1957年の間に大手RCA VICTORレーベルに録音。他MALVERN, APOLLOレーベルにもシングル1枚ずつを残し、1958年にCAMEOレーベルからリリースされた「Shake A Hand」がナショナル・ヒットを記録しています。1961年にFEDERALレーベルからリリースされた唯一のシングル作品「Burnt Toast and Black Coffee」は、UK KENTレーベルによる再評価で2004年以降に一部マニアの間で話題となっています。

大ヒット曲「Shake A Hand」

↑「Shake A Hand」のファースト・レーベル盤(20th CENTURYローカル・プレス)

↑「Shake A Hand」の全国ヒットCAMEO盤。

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1958年にUS 20th CENTURYというローカル・レーベルからリリースされた作品を、同年にCAMEOレーベルがディストリビュートし、全米ポップチャートで最高71位を記録した、マイク・ペディシンの出世作だ。

どちらのレーベルも内容は同じだが、カップリングだけが異なる。その事については後ほど触れるが、この「Shake A Hand」は、演奏スタイルが似ているビル・ヘイリーよりもジャジーな演奏が印象的で、KINGレーベルのボイド・ベネットの雰囲気に近いかもしれない。

スウィンギンなリズムに乗せたキャッチーな楽曲を、明るいコーラスで仕上げ手織り、楽しい雰囲気のロックンロール・パーティーチューンといった感じのハッピーな作風だ。強かった頃のアメリカらしさを反映しており、大変に景気が良くて、混沌とした今の時代にこそ、こういうのを聴いて気持ちは明るくしたいという気がする。

「Shake A Hand」CAMEO盤の裏面「The Dickie-Doo」もまた最高に素晴らしい

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ヒットしたCAMEO盤にカップリングされた「The Dickie-Doo」は、泥臭いラテン・リズムに乗せたマイナーキーのホワイトR&B・ナンバーだ。先ほど「楽しい曲を聴いて、気持ちを明るくしたい」と述べたばかりだが、マイナー調のこういった作風は、今っぽくて非常にクールな印象を放つ。どっちやねん、といったご意見はごもっともだが、それぞれの時代には、その”時代に似合うサウンド”というのがあるのだから仕方がない。

この曲は元々はMALVERNという、↑このレーベルからリリースされていた作品で、CAMEO盤をリリースするにあたり、20th CENTURYレーベルの「Shake A Hand」と組み合わせたという、意図的に豪華な2サイダー盤として世に出たシングルであった。

フェイ・アダムス

アーティスト 【フェイ・アダムス】
女性R&B・シンガー。ニューヨークR&B。1925年ニュージャージー州ニューアーク生まれで、本名は Faye Tuell ~結婚後は Fay Scruggle 。アフリカ系アメリカ人のクリスチャン宗派ザ・チャーチ・オブ・ゴッド・イン・クライスト(The Church of God in Christ / COGIC)のメンバーであるデイヴィッド・テューエルの娘で、当初は姉妹同士でザ・トゥルー・シスターズ(The Tuel Sisters)を組んでゴスペル歌手として活動。40年代の後半にR&B歌手に転向し、ニューヨークのクラブで活動を開始し、R&Bのパイオニアの一人となる。ジョージア州アトランタの興行で歌っているところをルース・ブラウンに見出され、ジョー・モリスのオーディションをうけ合格。1951年にはジョーのバンドでボーカルを担当しHERALDレーベルに録音。1952年に正式にHERALDレーベルとソロ契約を交わし、1953年に「Shake A Hand」が大ヒットしています。ほか録音は1962年までIMPERIALレーベル等にあります。

オリジナルの「Shake A Hand」

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50年代前半のニューヨークは、ルース・ブラウンや、ラヴァーン・ベイカー等の多数の実力派女性R&Bシンガーを生み出したが、このフェイ・アダムスも、女性R&Bヴォーカルの先駆者の一人と言って良いだろう。アダムスはルース・ブラウンに発掘され、プロ・デビューを果たしている。

Joe Morris

マイク・ペディシンのバージョンと比較すると明らかに違いがあるのがお分りいただけると思うが、1953年の「Shake A Hand」の原曲は、どっしりとした重量感のあるブルース・バラードだった。

当時、全米ポップチャートで最高22位/R&Bチャートで最高1位を記録しており、ジョー・モーリズのR&Bバンドがバッキングを演奏している。ここではやはり、ゴスペル・スタイルの粘り気のあるヴォーカルに、ジャジーでブルージーな唱法を取り入れたR&Bスタイルを堪能したい。

ジャッキー・ウィルソン&リンダ・ホプキンス

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ちなみに「Shake A Hand」は、1962年にもジャッキー・ウィルソンとリンダ・ホプキンスによるバージョンが、再度チャートに登場しているので記しておこうと思う(US Pop #42- / R&B #21-)。

こちらはフェイ・アダムスの原作に、少しリズムを加えた感じのミッドテンポのR&Bで、ジャッキーとリンダ二人のソウルフルなヴォーカルの掛け合いが見事にハマった名作だ。

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