GOODIES BUT OLDIES

聴き比べ Mike Pedicin「Burnt Toast & Black Coffee」Shorty Long

「Burnt Toast & Black Coffee」

引き続き、マイク・ペディシンつながりで、1961年の唯一のFEDERAL音源を取り上げてみたいと思います。このブログも始めたばかりで、まだ手探り状態ですが、たまにはマニアックな曲にもフォーカスしていきたいと思っております。

マイク・ペディシン

アーティスト【マイク・ペディシン】
白人ロックンロール シンガー、バンド・リーダー、サックス奏者。1917年ウェスト・フィラデルフィア生まれ。1940年頃にはフィラデルフィア・ポップ界の名士となるデイヴ・アップルと共に、ザ・フォー・シャープス(The Four Sharps)というロックンロール・グループで活動。50年代前半には自身のグループ、マイク・ペディシン・クインテットを結成し、ザ・トレニアーズや、ビル・ヘイリー、フレディー・ベル、ジミー・キャベロらのスタイルに近いジャンプ・ナンバーやロックンロールで人気を博した。1954年に20TH CENTURYレーベルに録音し、1955-1957年の間に大手RCA VICTORレーベルに録音。他MALVERN, APOLLOレーベルにもシングル1枚ずつを残し、1958年にCAMEOレーベルからリリースされた「Shake A Hand」がナショナル・ヒットを記録しています。1961年にFEDERALレーベルからリリースされた唯一のシングル作品「Burnt Toast and Black Coffee」は、UK KENTレーベルによる再評価で2004年以降に一部マニアの間で話題となっています。

マイク・ペディシンの「Burnt Toast & Black Coffee」

【ナイトビートレコードでマイク・ペディシンのレコードを探してみる】

この曲を知ったきっかけ

2004年にUK KENTレーベルからリリースされ、一部マニアの間で話題となったV.Aコンピレーション・アルバム『King New Breed Rhythm & Blues』は、個人的にも衝撃が凄かった。

UK ACE/KENTレーベルは、基本的に”一曲目“の選曲に入魂しており、この時もその思惑に完全にノックアウトされたというか、「なんだこれは?!」という喜ばしい感動を味わった、思い出の一曲だ。

大ヒット「Shake A Hand」以降

CAMEOレーベルでのヒット曲「Shake A Hand」以降は、鳴かず飛ばずで低迷したマイク・ペディシンであったが、音楽の水準は落ちる事なく、1961年のFEDERAL録音は、むしろ最高水準とも言える隠れた名作となった。

ちなみにこの後は、1962年にSPINNERS/ABC PARAMOUNTレーベルから「When The Cats Come Twistin’ In」/「Gotta Twist」という俗っぽいシングルを残して、音楽業界を去っている。

この曲を知った数年後に、実はこの曲はカントリーアーティストによる作品のカバー曲という事を知る(再びのびっくり)!

ショーティー・ロング

アーティスト 【ショーティー・ロング】
カントリー~ヒルビリー・シンガー、ピアニスト。1923年フィラデルフィアで生まれで、本名 Emidio Vagnoni 。モータウンで有名なソウル歌手とは別人。40年代から自身のカントリー・バンドを率いてイーストコーストを中心に活動。録音はSIGNATURE, COWBOY, DECCA, RCA VICTORレーベル他にある。50年代にはエルヴィス・プレスリーや、ジャニス・マーティンのセッションにも参加している。

ショーティー・ロングによる「Burnt Toast & Black Coffee」原曲

【ナイトビートレコードでカントリーのショーティー・ロングのレコードを探してみる】

ショーティー・ロングはカントリーアーティストではあるが、この曲「Burnt Toast & Black Coffee」の構成自体はR&Bだ。裏打ちのシャッフルリズムと、ジャジーな編曲、それにブルージーなマイナーキーの楽曲と三拍子揃えば、これはもう立派なリズム&ブルース(R&B)としか言いようがない。

ショーティー・ロングの事は詳しく知らないのだが、当時テネシー・“アーニー”・フォードの様に、カントリーアーティストが、ブルースやゴスペルを取り上げる事はあったので、ここでは、そういうクロスオーバー手法を用いたという事だろうか。

ミッドテンポのマイナーキー」という好条件で、ベルギー・ポップコーンとしても大変人気のある一曲としても知られる様になった。僕の敬愛するイギリス人のDJリアム・ラージ氏特選によるV.Aコンピレーション・アルバム『Follow Me to the Popcorn』(英JazzMan)にも収録されている。これはとても良いコンピ盤なのでおすすめです。

2バージョンを比較してみると

2バージョン両方とも、世界中のR&B DJの間で話題になったが、いずれにも魅力があるのは歴然としている。

ショーティー・ロングのオリジナル・バージョンは、「Fever」調のミッドテンポで、ジャジー&ゴスペルのクロスオーバー感があり渋くてクールな印象だ。DJの選曲では、ポップコーンとジャズをブリッジするのにも最適なサウンドだ。

一方、マイク・ペディシンのバージョンは、アッパーで攻めた感じのキラー感があり、かなりのインパクトを持つ完成度なのではないかなと思う。全体の編曲が特に素晴らしく、これは過去に、フェイ・アダムスのR&Bバラード「Shake A Hand」をアップテンポのロックンロールに変形させて、大ヒットさせたマイク・ペディシンならではのセンスの良さが光る。

Thanks for reading!

最後までお読みいただきありがとうございます。

ご意見、ご感想はコメント欄にご自由に。

コメントを残す

*